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記憶が確かならこの本「曖昧な本」はH et Hと名乗る以前に学生時代に彼らが作った限定本だ。
H et Hとしての活動のキッカケになった作品のはずだ。
この最初の作品と見たことがない作品(未発表作品?)が一緒に展示してあるとはどういう事なのか。
と考えているとテープレコーダーが動作をはじめた。
キュルキュル・・・
【注釈】
黒須はよく知っているなぁ。1988年にH et Hが出版した作品集「曖昧な本」は20部ほど作られた本である。
正確にはH et H以前の兵藤+平井で企画制作した造形物である。自費出版として今はなき六本木WAVEで販売された。一冊1万円だったのであまり売れなかったが。だが当時の彼らとしては、それをある種の流通経路に乗せることが目的だったので一定の成果は得られたことに満足していた。この販売に至るプロセスは色々な偶然が重なって実現した事ではあるが、当時美術手帖でも取り上げられた事も大きく寄与している。
その後、デビュー間もないH et HはBT(美術手帖)の特集ページ「Project fot BT」で作品を発表した事で人々に知られるようになったのだから、BTの力は大きかった
黒須はよく知っているなぁ。1988年にH et Hが出版した作品集「曖昧な本」は20部ほど作られた本である。
正確にはH et H以前の兵藤+平井で企画制作した造形物である。自費出版として今はなき六本木WAVEで販売された。一冊1万円だったのであまり売れなかったが。だが当時の彼らとしては、それをある種の流通経路に乗せることが目的だったので一定の成果は得られたことに満足していた。この販売に至るプロセスは色々な偶然が重なって実現した事ではあるが、当時美術手帖でも取り上げられた事も大きく寄与している。
その後、デビュー間もないH et HはBT(美術手帖)の特集ページ「Project fot BT」で作品を発表した事で人々に知られるようになったのだから、BTの力は大きかった

