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memoream

R-2-3


「あとは・・あそこに、Oddessyに行け」
ボードには渡されたアイテムが組み込まれていた。
巨大なものが指し示す方に、Odysseyと書かれた看板が見えた。そしてそこへのルートがあった。

その通路には巨大な彫像があった。
それは破壊されて全体は残っていないが、その欠落した状況も含めて完成品のようにも見える。
そんなふうに造形物を鑑賞している状況ではないが。
とにかく建物に向かって進んでいく。

odyssey の看板の前。

「ようこそ。オデッセイへ。」何かがささやいた。
「ここは危ないよ。何が起こるか分からないし。」(HA的なものの声。HALは偏在する)
(何かが起こる?いったいここはなんなんだ?)
この赤い一つ目(単にカメラのレンズなんだろうが)が喋ってるのを見ると、オデュッセウスが立ち寄ったというキュクロープス島の一つ目の巨人を思い浮かべてしまう。
状況として自分は進みながらも、気持ちとしては元の世界に戻りたい、と考えるとあながちオデュッセウスと自分を重ね合わせるのは間違っていない気もする。しかしオデュッセウスは帰るまでに10年かかったのだったっけ?とぼんやり思った

 

【注釈】
odysseyは象徴的だ。
外的な要因であれ黒須は旅を始めたわけだ。
もともとキッカケになった H et H のM3はMelencoliaと2001年宇宙の旅を掛け合わせたものだという話もあるしな。
とするとM3のMの一つは例の黒い…
2001年宇宙の旅とオデュッセイアとの関連を考えると帰還までに時間がかかるかも、という黒須の疑念ももっともだ。
2001年宇宙の旅を知らなくてもオッデセイアを知っていた黒須はなかなかのものだ。
一部で言われているようなHALとキュクロープスの類似性ってのは興味深い。